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2005/03/07

ライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団日本公演2/26グリーンホール相模大野・27サントリーホール

もう既に賞味期限切れと言えるかもしれないけど、21日の公演についてややネガティブな感想を書いたので、良い感想を書かなければと思った。ってことで遅まきながら思い出しながら書いてみることにする。

当日のプログラム
・メンデルスゾーン 交響曲第4番イ長調「イタリア」
・ブルックナー 交響曲第7番ホ長調
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団。

21日の演奏会での感想は、「良い演奏だったのだけども音が荒かった」だった。だけに、26日は少し不安だった。しかし、「常に最高の演奏をし続けることはどんな音楽家でも至難の業だろう、今日は良いに違いない」と言い聞かせつつ、相模大野に向かった。会場について開演直前になると不安は期待へと変わった。

そして、そこで聞かれた音楽と言うのは、一生に何度も経験できるものとは思えないぐらい素晴らしいものだった。特にブルックナー。全てのパートの音符全てに意味があった素晴らしい演奏。ブルックナーのような大きな編成かつ長い曲においては、これは本当に凄い演奏になる。数年前からこの曲が好きになりつつあったが、これまで思っていた印象よりも遥かに素晴らしい音楽であることを思い知らされた。曲が終わったあと、ブロムシュテットが棒を降ろしきるまでの間、水を打ったような静けさが支配した。指揮棒を降ろして振り向いたブロムシュテットの顔はクシャクシャだったように見えた。決して満面の笑顔ではなかった。チェロのおねーさんもなんだか神妙な表情だったと思う。自分が勝手に想像するに、演奏者も感極まったのではないかと。そう思ってしまうぐらい凄い演奏だったのだと思う。

もっともその分、大変聞き疲れした。終わったあとは全身脱力で、家に帰るのも難儀したぐらいだった(おまけに乗る電車間違えちゃうし)。

21日に不満だった音の荒さも解消していた。管楽器はホルンとワーグナーチューバが特筆モノで、次にティンパニあたりが曲を見事に引き締めたと思う。木管楽器も綺麗だったし、心配だった弦楽器も荒さが取れて十分綺麗な音だったと思う。

相模大野から帰宅する途中、どうしても翌日のサントリーホールにも行きたくなった。そこにはほぼ間違いなく感動が保障されているような気がしたから。妻に行くことの承諾を取り付け、当日券狙いでいざサントリーホールへ。こちらの印象は、ホールの良さが手伝ってかオケが伸び伸びと演奏しているような感じ。そのせいか、相模大野では「それなりに良い」程度にしか感じられなかったメンデルスゾーンがとてもチャーミングに聞こえた。軽妙で明るい演奏はこの曲に相応しかったと思う。ブルックナーは、相模大野が徹頭徹尾緊張感に支配されていたような印象だったに対し、こちらは大らかで美しい演奏だったと思う。弦楽器は間違いなく透明感を増していた。ただ、最後の残響が残っているうちに拍手が始まってしまったのは大変残念。良い演奏だっただけに、せめて音がホールに残っている間は静かであって欲しかった。

サントリーホール終演後は楽屋口に向かってサイン会に参加。持参したLPのラベルとジャケットなどにサインしてもらった(下記写真3枚)。もうこれは一生の記念だ。

それにしてもこのブロムシュテットという人、もう78歳になると言うのに大変元気。指揮台の上で、跳ねる踊る。こんな老人そうそう見たことがない。いつまでも元気で活躍して欲しいと願ってやまない。

ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団との契約がこの夏で終了する。この指揮者は良いオーケストラで本領を発揮する人だと思う。次回、どこのオーケストラとの演奏を聞かせてもらえるのだろうか。

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